スズキからランディが出て、「なんでスズキでセレナを売らなければならないのか」といった疑問や意見をあちことで目にするようになりました。そこで、私パンダが勝手に理由を考えてみます。
まずこれには、誰もが複数の車種をじっくり調べた上であれこれ比較し、数週間検討した上で決定に至る、というクルマ選びをしているワケではないということをしっかり頭に入れる必要がありそうです。でなければ、セレナより装備が貧弱で価格が高いランディの存在は成り立ちません。
ところで、スズキの販売網って結構すごいモノがあるんですよね。ちょっと田舎の方に出れば、「ワゴンR」とか「キャリイ」とか「エスクード」とか書いたスズキの看板を掲げた修理工場やナントカモータースがあちこちにあります。いわゆる“特約店”というヤツです。取り寄せればスズキのクルマが普通に買えてしまうこのお店は、本当に星の数ほどあります。数だけなら、トヨタの店舗数の比じゃない。で、こういうお店では結構家族ぐるみの付き合いがあったりして、きっとランディが生きてくるのはここなんです。そう、例えば・・・
あるところにAさんという人が住んでいました。Aさんの愛車は、仕事用に使うのキャリイトラックと、普段用のカルタス・クレセントワゴンです。どちらも知り合いのSさんの経営するスズキ系列の修理工場で世話をしてもらっていました。
ところがある日、普段用のカルタスを買い換えることになりました。
もちろん今回も親しいSさんのところから買おうと思っていたのですが、2人の子供も小学生ぐらいになったし、最近の流行ということもあり、次は室内の広いミニバンにしたい。しかし、スズキにはミニバンが無い。これは困ったぞ、というわけです。
Aさんは考えました。
こうなったらミニバンはあきらめて、スズキでそれに一番近いと思われるエスクードあたりでも買おうか。しかし自分は4駆は必要ないし、それではもともと欲しいモノとだいぶ違ってくる。3ナンバーというのもネックだ。
となると、ここはもうスズキを諦めて、国道を30分ぐらい行ったところにあるネッツで、ヴォクシーでも買おうか。しかしやはり大事なクルマの世話は信頼できる人物にやって貰いたいし、その方が安く付きそうだ。ことあるたびにいちいちあそこのディーラーまで行くのは面倒だし。
さて、どうしたものか・・・
と、ここでランディ君の登場なワケです。
AさんはランディをSさん経由で購入し、幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
というお話。
スズキは、こういうお客さんのためにこのクルマを出したのではないでしょうか。もしくは売る側の人々のために。
結構そこに無いモノを求めてくるお客というのは、結構多いらしいです。日産でも軽トラを扱い始めて、随分お客さんに喜ばれたといいます。それだけ欲しがってた人がいたってこと。
スズキにはもともと、エブリィ・ランディというクルマがありましたが、アレよりも2Lクラスにした方が客は多いだろう、と考えたのでしょう。OEMならそのためにわざわざ自社開発するよりずっとリスクは少ないだろうし、日産は日産で、セレナの工場が稼働します。
そういう理由で、セレナがスズキで売られているのではないか、と私は思いました。

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