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2008年11月 1日 (土)

三菱はすごく新しいことをやったのかもしれない

28_l もう先週のCGTVの話になってしまうけれど、軽自動車特集で、ワゴンRにパレット、コンテにタント、そしてこのクルマという顔ぶれの対決でした。ちょっと酷いなと思った。
だってバリバリ最新の軽の中にあのトッポを混ぜて、戦わせようとするんだから。
結果としてその扱いはヒドイもので、最後の方にちょろっと出てきていくらか言っただけで、総評では触れられもしなかった。
でも逆に、ワゴンRとかと比べて「全くダメだ」みたいなことも言われてなかった。むしろちょっと高評価なところもあったぐらいで。一部の評論家やそれ気取りの方の言う通りなら、トッポは10年前のモデルの顔と内装を付け替えただけのクルマのはず(実際は違うけど)なのに。意外にも善戦。あらら。例えばいろんな媒体なんかを見ても、トッポの評判は意外と悪くなかったりする。それはまあ、ここ10年で軽自動車が全く進化していないからではなくて、三菱が単なる焼き直しではなく、今の基準に合わせていろいろやり直したりしてるからなんだと思いますが。でもやっぱり基本設計は10年前と同じで。
実は私、このクルマに対する見方がだいぶ変わりつつあるんです。というかクルマ造りそのものに対する見方が変わった。
このクルマ、一見すごく後ろ向きな姿勢でつくられたように見えるけど、実はそれは全くの逆なんじゃないかということ。開発の人たちは「変える必要のないところは、変えなくても良いんですよ」的なことを言っていた。新車の開発をする人が凄いことを言うなぁとは思ったけど、よく考えたら全然間違ってないような気もする。
要はコレ、「エコ替え」に対するアンチテーゼなんじゃないかな。極端な話、一番エコなのは新車の開発をやめることで、三菱はそれに近いことをやった。変える必要のない、目に見える部分はそのままで、中身を今の基準に合わせて進化させた。「エコ替え」はこの全く逆で、新しい車をバンバンつくって古いクルマと取り替えていこうという考え方。さてどちらがよりエコなのか。
それはともかくひとつだけ言えるのは、例えば新型のプリウスが出て、燃費や環境性能は向上してるけど、カタチが前のとあまり変わらない、例えばドアやらフェンダー部分やらを先代から流用してたり、内装が他車からの流用だったりしたら、黙っちゃいない人がたくさんいるだろうということ。なぜ黙っちゃいないのかというと、それはやはりより新しく、特別に見えるカタチのモノが欲しいからで、「独自性が」とか「所有する喜びが」とか言うんだと思う。で、そこにしっかりツッコミを入れなきゃいけない。
「アンタ、エコがやりたいんじゃなかったのか?」
このトッポとか現行パジェロとか、昔だったらプレーリージョイとか、世間の特にクルマ好きからの見方は凄く厳しい。でもドアやフェンダーに関して、新しいカタチをつくる必要が無いのであれば、それはコスト的にも環境的にも優しい。
つくる過程で環境に優しいクルマというのも、エコカーと言っていいんじゃないかな。そうなるとトッポは間違いなくエコカー。
トッポが出た当初、「大メーカーとしてどうなのか」とか「プライドはないのか」などと言った人もいた。でも三菱は、実はものすごく新しいやり方を提案したのかもしれない。新しいクルマづくりの在り方を。
だから「エコ替え」アンチテーゼというのはちょっと違うかな。
「これが三菱流の『エコ替え』ですよ」というところでしょうか。

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コメント

この安易な商品企画にはボクも否定的に見ているのですが、この車の売れ方には大いに興味アリです。

もしこの何も変わっているように見えない新型車が売れるようなら、今までやってきたモデルチェンジの意味を考え直さなきゃいけない。

ユーザが実利でクルマを選んでいるのか、デザインや目新しさで選んでいるのか、そのあたりが見えてくるような気がします。

投稿: LANDY | 2008年11月 2日 (日) 10時26分

この記事を見て「モデルチェンジ」とはどういうものかを考えました。
トッポも実は結構な改良を加えているんですね。もう、軽自動車の規格改良が行われてから10年経つんですね。

投稿: ランティス | 2008年11月 2日 (日) 17時17分

LANDYさん、コメントありがとうございます。
確かに、コレが成功すれば、モデルチェンジの意味が大きく変わってきそうな気もしますね。おそらくこれからの流れを変えるほどのヒットになるとは思えませんが、こういう時代に一石を投じてきた、そんな気もするんです。


ランティスさん、コメントありがとうございます。
モデルチェンジというものを考え直す必要もあるのかもしれませんね。見た目だけの新鮮さを追求したものが、果たしてモデルチェンジと言えるのかということも含めて。
今の軽も10年目で、ここに来てまた規格を根本的に見直すような考え方も出てきているし、大きな節目になるのかもしれません。

投稿: パンダ | 2008年11月 5日 (水) 23時17分

これからの時代そうゆう車が各メーカー1車種ずつあっても良いですね。リコールのリスクも減るし、新車に中古部品を使うなんてことも(笑)

投稿: 世の中不景気 | 2008年11月 9日 (日) 17時11分

世の中不景気さん、コメントありがとうございます。
偶然なのか、狙ってなのか、今の時代に凄く合っているような気がしますね。
中古部品と言うよりは、旧型車のパーツを復活させたりすることはあるかも・・・

投稿: パンダ | 2008年11月16日 (日) 16時54分

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